- 本作は、ポール・モーリア本人からも絶大な信頼を得ていた音楽評論家北川隆一氏のアドバイスのもと、ユニバーサルミュージックが保有するマスターテープの中から最も状態の良いものを選び、最新デジタル・リマスタリングを行いました。ポール・モーリアは“サウンドの魔術師”と呼ばれ、常に最新の音響・録音機材を導入し革新を遂げてきました。最新リマスタリングにより、オーケストラの豊かな広がりや響きの厚み、音色の明快さが加わり、聴き慣れたはずの演奏が、初めてのように聴こえるような感動体験が味わえます。
- ポール・モーリアの演奏は数多くCD化されてきましたが、ヒット曲は1980年代初頭以降に録音されたニュー・ヴァージョンであることをご存知でしょうか。最先端のアレンジや録音技術にこだわるモーリアは、1965年のグランド・オーケストラ・デビュー以降1970年頃までに録音された何曲かと、再録音を行ったオリジナル録音の演奏のCD化を、レコード会社に対して許諾していなかったのです。ヒット曲のオリジナル・ヴァージョンは長い間「封印」されていたと言えます。これまでのベスト盤やコンピレーションと違い、ヒット当時のみずみずしいアレンジで楽しめる貴重な完全盤の登場です。
- ポール・モーリアがブラジルに渡り、現地のミュージシャンを起用して録音したアルバム『Exclusivamente Brasil』(邦タイトル:ラヴ・サウンズの熱い風)』に収録した1曲です。僅か2分余りの旋律をドラマティックに奏でる名演が遂に日本初CD化収録を実現しました。
- 1969年11月の初来日以来、毎年のように来日し1971年以降は秋の公演が恒例でした。ポール・モーリア・サウンドがレコード同様にコンサートで再現され、日本中が虜になりました。またステージ上の彼の流暢な日本語は有名な話で、これほど達者に日本語のスピーチを行った外国人アーティストは存在しないでしょう。また公演の合間を縫ってファンの集いを行い、コンサート内容や曲のアレンジについて積極的に意見を求めました。ファンとの信頼関係に基づくコミュニケーションを図ったのも、彼が先駆けだったのかもしれません。ポールにとっても日本は祖国と同じくらい特別な国でした。
まさに“おしどり夫婦”の言葉通り、仲睦まじいご夫妻でした。
夫人は常にポールと行動を共にし、コンサートでは会場が見渡せる一番後ろに立って観客の反応を毎回日記につけていらっしゃいました。でしゃばることなくあくまで控えめに、問われた時だけ答えられるようにしていたというエピソードもあり、内助の功として、最愛の伴侶として、ポールの音楽人生になくてはならない存在だったのです。日本で仕事をする以上、日本文化や芸術についても学ばなければいけないと、川端康成など文学作品までをも読み込み、共によく学ばれました。日本での成功の秘訣とも言える「郷に入っては郷に従え」の精神、その言動は夫人の見事なサポートがあってこその賜物だったのかもしれません。
本作の発表にあたり、イレーヌ夫人から日本のファンへ心のこもったメッセージを頂きました。
握手を求められると何百人でも応対し、ひとりひとりの目を見ながら惜しみなく感謝の気持ちを伝えておりました。幼い子ども連れのファンにはフランスから持参したお土産を手渡すなど、気遣いも絶やしませんでした。スタイルが良くハンサム、仕事面ではアカデミックな完璧主義のポールでしたが、その謙虚さと温厚な人柄こそが日本のファンを魅了していたのかもしれません。
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1.
エーゲ海の真珠
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2.
薔薇色のメヌエット
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3.
涙のトッカータ
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4.
渚のプレリュード
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5.
シェルブールの雨傘
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6.
夏の日の恋
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7.
ロミオとジュリエット
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8.
雨にぬれても ~「明日に向って撃て!」
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9.
カーニヴァルの朝 ~「黒いオルフェ」
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10.
バラ色の人生
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11.
再会
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12.
みじかくも美しく燃え
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13.
恋のアランフェス
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14.
コパカバーナ
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15.
悲しき天使
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16.
ひき潮
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17.
愛の信条
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18.
哀しみのソレアード
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19.
そよ風の誘惑
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20.
イエスタデイ
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1.
オリーブの首飾り
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2.
天使のセレナード
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3.
カリオカの碧い風
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4.
想い出のランデ・ヴー
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5.
ペガサスの涙
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6.
ゴッドファーザー 愛のテーマ
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7.
魅惑のワルツ
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8.
ある愛の詩
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9.
ムーンライト・セレナーデ
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10.
おもいでの夏
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11.
リリー・マルレーン
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12.
オ・ソレ・ミオ
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13.
パリの空の下
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14.
ニューヨーク・ニューヨーク
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15.
レット・イット・ビー
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16.
テイスト・オブ・ハニー(蜜の味)
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17.
マミー・ブルー
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18.
恋のシャリオ
(アイ・ウィル・フォロー・ヒム) -
19.
愛は夢の中に
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20.
明日に架ける橋
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1.
サバの女王
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2.
蒼いノクターン
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3.
夜明けのカーニヴァル
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4.
ラ・メール
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5.
巴里にひとり
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6.
枯葉
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7.
渚の別れ
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8.
男と女
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9.
グァンタナメラ
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10.
イパネマの娘
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11.
ベサメ・ムーチョ
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12.
別れの曲
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13.
パッヘルベルのカノン
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14.
スティング
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15.
愛のレッスン~「個人教授」
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16.
サニー
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17.
ヘイ・ジュード
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18.
愛の休日
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19.
追憶
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20.
ラスト・ワルツ
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1.
そよ風のメヌエット
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2.
この胸のときめきを
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3.
哀しみのショパン
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4.
ペイネ~愛の世界旅行
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5.
輝く星座
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6.
黒いワシ
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7.
雪が降る
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8.
パリのあやつり人形
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9.
小さな願い
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10.
想い出のトッカータ
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11.
愛のおそれ
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12.
メモリー~「キャッツ」
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13.
さよならをもう一度
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14.
愛のトラヴィアータ ~「椿姫」前奏曲
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15.
タイスの瞑想曲
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16.
マラゲーニャ
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17.
ビギン・ザ・ビギン
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18.
雨
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19.
やさしく歌って
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20.
マイ・ウェイ
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1.
恋はみずいろ
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2.
白い渚のアダージョ
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3.
愛のカフェテラス
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4.
フィーリング
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5.
愛の歴史(Mr.サマータイム)
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6.
ララのテーマ ~「ドクトル・ジバゴ」
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7.
男が女を愛する時
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8.
ラスト・タンゴ・イン・パリ
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9.
優しさもなく
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10.
ミセス・ロビンソン ~「卒業」
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11.
マドンナの宝石
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12.
カチューシャ
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13.
コンドルは飛んで行く
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14.
キサス・キサス・キサス
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15.
口笛の鳴る丘
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16.
あなたのとりこ
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17.
心の愛
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18.
イエスタデイ・ワンス・モア
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19.
聞かせてよ愛の言葉を
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20.
ケ・サラ